初めての沖永良部島を訪れて

3月16日から18日にかけて、沖永良部島へ出張してきました。

この出張の目的は、株式会社STカンパニー様と神鋼建材工業株式会社様、沖永良部島漁業協同組合様の共同事業による試験魚礁の設置を行うための地鎮祭から設置までの記録撮影でした。

今回の仕事を通じて、初めて耳にした「魚礁(ぎょしょう)」という単語。撮影前から概要やプロジェクトの経緯はお聞きしていたものの、百聞は一見に如かず。現場で実物を拝見し、この魚礁がどのようなものであり、どのような効果をもたらすのか、など多くの関係者から直接拝聴することでより知識が深まる経験となりました。

「魚礁」とは人工的に作られた魚の住処であり、この設置により漁獲量が増え、魚の安定供給が見込まれます。さらに島民の所得や雇用の創出、後継者不足の解消、観光業の発展などに繋がり、水産業や島の発展に寄与するといえます。これまで触れることのなかった世界の面白さや奥深さを味わうことができました。沈められた魚礁は今後、定期的に効果調査を実施し、検証を行っていかれます。

また、撮影の合間にも様々な経験をしました。

例えば、歴史の勉強。沖永良部島といえば、西郷隆盛が島津久光公の怒りに触れたことで流罪となり、過酷な牢中生活を送っていた島。ここでの生活が「敬天愛人」という思想が生まれたことや、西郷がもたらした島民への影響を学びました。西郷南洲記念館には復元された「最初の牢」があります。

それから、今が収穫期にあたるジャガイモの選別作業を体験。短い時間でしたが、非日常の農業体験により農業の楽しさや厳しさ、農家さんの生活などを体感することができました。何より自分で汗水流して獲ったジャガイモには自然と愛情が湧きます。少しおすそ分けしていただいたので、島民にお聞きしたおすすめの方法で調理してみようと思います。

そして、港でぷかぷかと泳いでいたのは、なんとウミガメ!断崖からも見つけましたが、こんなに近くにウミガメが泳いでいる光景は初めてで感動でした。「ぷはっ」って一瞬顔を出して息継ぎする姿が可愛いんですよね。

本土では決して出会えない煌いた海。温暖な気候。どこか落ち着く方言。家族や友人、周りとの絆や時間を大切にする風習。とっても貴重な経験となりました。今回の出張を通して出会った全てのご縁に感謝申し上げます。

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